健康をどう測るか…

自分が健康かどうかはどうしたらわかるのでしょうか?

「健康診断で大丈夫と言われた」、こういう方もおられるでしょう。

本当にそうでしょうか?私の周囲に「人間ドックで異常なしと言われた」と喜んでいた人がいたが、1週間後に「お腹が痛い」といって、タクシーに乗って病院へ。3か月後には帰らぬ人となった。すい臓がんだった。

また、「どこも悪くない」と自信たっぷりにお酒を楽しんでいた人が、ある日倒れて帰らぬ人となった。くも膜下出血だった。

当然ながら亡くなることが悪いわけではなく、「大丈夫だ」という自信のもとに亡くなるのはつらいものがあります。

私は「同年代の人より少しマシなくらいがちょうどいいですよ」とよく言います。それは、同じ時間を生きてきて、人間はどこか悪くなるものです。それなのに自分だけが抜きんでるということができるはずはありません。

若いころ病気で二十歳過ぎまで生きれるかどうかと危ぶまれていた松下幸之助さんなんて、90近くまでいきたわけですが、当時元気だといわれていた人でも、もっと早く亡くなった同年代は多いに違いありません。

「いや、私の周りの人は元気だ!」と言われるかもしれませんが、多くの人は他人に弱い部分を見せないようにするものです。カラ元気というやつです。

普段の練習がものをいう長距離ランナーのようなもので、練習していないランナーは長距離を走り切ることはできません。練習なしでも短距離の速い人は速いですが、けがもよくします。

健康はこれと同じで普段から健康を心掛けている人は、そうでない人とは違うのです。カラ元気もいりません。それは健康だからです。不安のある人は「自分はどこも悪くない、元気だ!」と自ら申告するものです。

同年代を見ているとそれはわかります。体型はどうですか?気力はありますか?柔軟性はありますか?好奇心はありますか?新しいことに挑戦できますか?健康維持をきちんとやっていますか?本は読んでいますか?

何もしていないのに本当に健康なのは結構ですが、それは親に感謝することです。感謝心も健康の現れです。

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