関節痛は使いすぎではなく

加齢とともに関節は変性していきます。「あんなに元気だったのに」そう思っていた人も、年齢を重ねると背骨は曲がり、足は変形していきます。いくら気を付けていても、簡単に防ぐことが出来ないのが関節の変性です。筋肉を鍛えているからといって、関節も鍛えられているわけではありません。

テレビの世界と現実は違うのです。

そして、「関節を使い過ぎで変形した」とはよくききますが、加齢による関節の変性は使い過ぎではなく、使わなさすぎです。

歳を重ねると、筋肉の量が減り力が半分近く低下します。そうなると身体活動も低下し、関節の運動の機会も減っていきます。

運動性の減った関節は変性を始めます。関節の働きは運動することにありますが、その運動が減少してくると、神経は異常興奮を起こします。

何もしないでいると苦痛なく過ごせると思いがちですが、実はそうではなく、退屈が刺激となって動きたくて、刺激が欲しくて仕方なくなり、じっとしていられません。

関節も本来の運動という刺激がなくなると、動かしてほしくてたまらなくなるのです。

治療では、動きのなくなった関節に運動量を増やすような治療を行うと痛みが消えることもしばしばです。

関節に異常を感じたら湿布や電気ではなく、運動性を高めることが大切です。間違ってはいけないのが、「鍛える」ということではないということです。

鍛えると関節や周囲の組織が傷つき別の痛みが発生しますので注意してください。

関節の運動性を高めても痛みや異常が消えないときは、すぐさま専門の治療院へ行って下さい。

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