メンタルと健康の関連は深い
メンタルのコントロールは難しいものです。その理由の一つは、心の不調には痛みが伴わないからです。心に痛みがあれば、「今、この心の使い方は間違っている」と教えてくれますが、そうではありません。
しかし、メンタルが健康状態に大きく影響を与えるということは、みなさん同意するはずです。
正常なメンタルというのはどういったものでしょうか
成果が出ない正常なメンタルといえるものの一つに、共通感覚というものがあります。道徳と言い換えることもできます。道徳的であるということは、正常であるということです。道徳的であればあるほど正常に近づくといってもいいでしょう。
そういうと、「人それぞれだ」という人も出てきそうです。しかし、カントの述べた「定言的命法」にあるような、人の守るべき道徳というのは、普遍的なものです。こうでなければならないという道徳は重要です。
「人それぞれだ」という人は、良くない相対主義者といわれるかもしれません。正しいものがあるのに、それからそれたものを正しい、価値があるというのなら、遅かれ早かれ行き詰るでしょう。
正しいということは、水平垂直がわかりやすいでしょう。水平垂直からずれたものは「傾いている」というのです。「傾ていてもいいじゃないか」といわれてしまえば、何も言えませんが、傾いている家に住むとなったらどうでしょう。
傾いているということは、安定していないということです。安定しないということは問題を起こします。心も同じだといえませんか。