めまいを治す2

めまいを治すの続きです。めまいを治すにはそのメカニズムを知っておきたいのです。どこがどうなっているのかわからなければ治療はできません。

めまいのメカニズム

めまいのメカニズムは三半規管でないとしたら、頸椎の関節にある神経の過敏や頸椎の中を通る血管、椎骨脳底動脈期の不全があります。ここでは椎骨脳底動脈機能不全について話します。

A:後頭部の筋肉の緊張がめまいに影響する

B:上を向くと小脳に供給される血管が圧迫されるとめまいが起こる
C:仰向けに寝て頭を下げると、めまい、吐き気、ふらつく、眼振、失神などが生じると、小脳に供給される血管が圧迫されている

後頭部には太く短い筋肉があります。この筋肉が緊張し短縮すると、血流は悪くなり、関節の運動性も制限される。(図A)

日常生活で上を向いたりするとめまいが生じるようになる。これは小脳に向かう血流が少なくなるのではないかと考えられている。(図B)

検査は、仰向けになって首を反らすと、めまいなどの症状が再現される。この原因は、三半規管ではなく、小脳の血流障害だと考えられる。

めまいと小脳の血流障害(椎骨脳底動脈機能不全)とカイロプラクティック

小脳の血流障害を改善するためには、

①首の筋肉の治療②関節の運動性の回復③過敏になった感覚を鈍くする

この三つを改善することが必要不可欠です。ただ、首の治療をする際は、慎重さが必要で、どちらに首を回すのか、どこまで首を回すのか、どれくらいの力が必要なのかを考えなくてはいけません。

経験と技術が合致してこそ治療は成功します。

むち打ちから生じるめまいは頸椎の関節、小脳の血流障害の両方が関与しています。

むち打ち、めまいに悩む人は、三半規管だけにこだわるのではなく、首にも目を向けてください。原因にうまくアプローチできれば、結果はついてきます。解決するには、もう少しだけ積極さが大事です、

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