体調が戻るとはどういうことか
体調が戻った時、わたしたちはどういった感覚になるのでしょうか。そのことを知っていないと「あれツ?」といった感じになるかもしれません。
体調不良に陥った時、わたしたちは「あそこがおかしい、ここがおかしい」とおかしい部分をしっかりと意識できますが、体調が良い時は、「あそこがいい、ここがいい」とは言いません。
調子がいいことを当然ととらえているからです。
そうなのです。
体調が良いというのは、「どこにも不快がない」「どこにも意識が向かない」といった状態になることなのです。
しかし、そのことがかえって体調不良を作る確率が高くなります。
「どこも悪くないから…」といって体調管理を忘れ、「どこかが悪くなるまで」放置します。
そして、どこかに「異常」を感じ始めると、「何とかしなくちゃ」と慌てて事を起こしますが、この時はもう「体調管理」ではなく「治療」です。
もうお分かりかと思いますが、「良い体調」とは「何もないこと」なのです。
体調が戻るということは、「何もない状態」になったということです。そして、それを維持する「体調管理」とは、「何もないことを維持すること」なのです。
簡単そうで一番難しいことです。
体調が戻った「何もない状態を維持する」には、「苦痛から逃れたい」という「本能」に従うよりも、「何もないことを維持する」といった「理性」に従う必要があります。
頑張りましょう。