背骨を手術するには条件がある
腰椎、頸椎の手術をすすめられた方へ
ケガや病気を除いて、背骨を手術することを勧められた方は「手術しないで済む方法はないか」と思われる人もいるはずです。以前、居酒屋さんで「わしはなぁ、来週腰のヘルニアで手術してもらうんや、ガハハ」と笑って話している人がいましたが、「何がおかしんだろう」と思いながら「ほんとにこの人は手術が必要なんだろうか」とも思いました。
頸椎や腰椎を手術する条件は「背骨の変形」ではありません。「どれくらい神経機能が障害されているか」です。
背骨の変形は大したことがなくても、神経機能が大きく障害されていれば「手術」を選択するべきです。
反対に、背骨の変形がひどくても「神経が障害されていない」のなら手術は「回避」するべきです。
からだ矯正センターでは、その見極めを大切にしています。「手術する前に一度診てほしい」、「手術したくないので何とかしてほしい」といわれて来られる方が多くいますが、条件は「背骨の変形の度合いではなく神経の障害の度合い」であることを説明していただいています。
幸い、その条件を見極めて手術を回避できた人の回復はとても順調で、再発などもなく元気でいてくれてます。
しかし、手術回避の条件を満たせなかった人は「手術」を選択してもらいますが、そんな人はめったにいないものです。手術を必要とする人の多くは「放置していた」ということ原因です。
身体は一生涯使うものです。もっともっと大切にしましょう。あまりにも無知すぎて一生を台無しにする人が後を絶ちません。
当センターに限ってかもしれませんが、治療技術は進歩し向上しています。それなのにうまく利用できない人が多いということは残念でなりません。頑張りましょう。