腰痛の治療その4
腰痛の原因は腰にないこともある
腰痛の治療が難しいといわれる所以は、腰が痛いから「痛みの原因が腰にある」という思い込みと、実際には、痛みの原因は腰にあるわけではなく、腰以外の部位に原因があることが多いのです。
「腰痛は結果であって原因ではない」ということなのです。
あなたは腰痛を治したくて、いろんな治療を試したはずです。しかし、それらの治療法が腰に限定したものであれば治療効果は芳しくはありません。
というのも、慣れない作業を行った後に起こる腰痛ならそれでもいいでしょう。しかし、慢性腰痛というのはそれとは違います。
治療部位は、背中全体、股関節、下肢、骨盤、腹部などあちらこちらが腰痛を起こす原因になると考えられるのです。
痛みというのは、とどまることはなく、時間とともに次第に拡大していくものなのです。ですから、痛みを放置すればするほど、多くの痛み、広い範囲の痛みに曝され悩むことになります。
腰痛に限らず、痛みの治療が難しくなるのは痛みの性質のせいなのです。
「腰痛くらい」と甘くみて放置している人もみかけますが、そうではなく腰痛を真剣に治したいと考えているのなら、腰に関連するすべてを考慮に入れた治療を受けてください。
それともう一つ。「腰痛が生じるのは腰が弱いからだ」という都市伝説を信じてはいけません!!
なぜなら、腰痛が治った時に「腰が強くなった」とは言わないからです。腰を強くするマネジメントも行ったりはしません。
「人生は短い」これは真実です。この短い人生を腰痛によって制限させてはいけません。頑張りましょう。