椎間板ヘルニアと腰痛

坐骨神経痛と腰痛

腰痛姿勢

「ある日突然足先に電撃痛が走る」

こんなことを経験する人もいることでしょうが、ある日突然ではなく蓄積です。

腰痛を放置している場合ではなく、腰痛の放置は坐骨神経を招きます。椎間板ヘルニアです。それを放置していると脊髄障害が起きます。

世の中には、壊れていく身体を治しもしないで放置している人が大勢います。

「そのうち治るだろう」「これくらい大丈夫だろう」

いつも「だろう」という憶測で決断します。その結果、病院の待合室で長い時間名前を呼ばれるまで待つことになります。

腰痛は、腰にかかる負荷を知らせてくれる大切な信号です。無視することは自身を危機に曝すことです。

虫歯を考えてください。最初は大したことのなかった穴が次第に大きくなっていき、歯だけでなく歯茎や骨にまで影響しはじめます。それは、十分避けることのできる不幸です。

メンテナンスケアをしていれば、ほとんどが小さな障害で済むはずなのに、その知恵がないまま「怖い」「またそのうち」と大切なことを先送りし、どうでもいいようなことを前倒しして自信を苦痛に追いやることが多くみられます。

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坐骨神経痛になると、痛みはお尻から太ももの外側、ふくらはぎ外側、足首あたりまで広がりますが、原因は足にはありません。腰です。しかし、腰の治療をすると、たまに、「痛いのは足なんですけど、なんで腰を触るんですか?」と尋ねられることがあります。

「やはりな」

腰痛を放置している人の成れの果ての一つが「坐骨神経痛」です。腰痛の治療をきちんと行っている人が坐骨神経痛になることは、よほどのことがない限りありません。

放置している人は腰痛の大変さを軽視しているので、坐骨神経痛によって歩けなくなってからようやく治療をしようとしますが、坐骨神経痛はご存知のように簡単に治るものではありません。

咳やくしゃみ、体位の変化などでも痛みやしびれが足先にまで電撃痛となって襲いかかります。耐えがたい苦痛です。

治療は腰に行うので、痛い部位が足となると、治療に関して納得するのにも時間がかかります。

さらに難しいのは、この坐骨神経痛は症状を起こす要因が複雑に絡み合っているので、「これっ!」といえる原因にたどり着くまでに時間を要します。

患者さんは焦ります。治療する側は慣れてはいても、その時間が苦痛です。頭の中では「もっと早く何とかする気はなかったのかなあ」という思いに占められます。

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