治療は受け方上手がお得です
治療を受けるのが下手な人
こんな人もたまにはいます。
症状について理由を求められたので説明をしても、興味がないかの反応。(何を求めてるのだろう)
説明をすると「でもね」と返ってくる返事。(今はでもねっていう場面じゃないのに)
症状の訴えはやたらと多いのに、努力もしないし治療もしない。これではどうすることもできずに、こちらとしても傍観者にならざるを得ません。
ドクターショッピング。あちらこちらの治療院や病院をかけもちにしているので、どこまでやればいいのか決断しかねる。全部やってもらいたいのかもしれないけれど、治療はたくさんやればいいとは限らない。
受け上手なかんじゃさん
治るために何でも挑戦してくれる人。(その患者さんのために、さらに知恵を絞りたくなります)
悪い症状ではなく良くなった症状を説明してくれる人。(症状がどうなっているのかを把握しやすいので、適切な治療を選択できる)
治療に積極的。(治療計画を立てやすいので、ゴールがみえやすい)
他人の痛みや症状はわかりにくいもの
他人のからだを把握するために、勉強なり訓練なりをしているのが治療家ですが、何年経とうとそれを理解することは難しいものです。
痛みや症状は、生物学の基本である「刺激と反応」に基づいて行われます。
生体を刺激をすれば何らかの反応が生じます。その反応を観察しながら治療効果を見極めなければなりません。
治療に積極的な人は、その反応が分かりやすく、何をどうすればいいのかのヒントになりやすいものですが、そうでない人は、次の手立てが見つからないこともあります。おそらく、先ずやるべきことは、治療に積極的になってもらうことなのかもしれません。
患者さんの症状が、改善しているのか悪化しているのかは、患者さんの主観ですが、この主観が大切なのです。
症状に対して、その患者さんがどう対処しようとしているのかがみえるからです。
その対処の仕方が、回復を早めたり遅らせたりします。
面倒ですが頑張りましょう。