治すのではなく強化する
治す?何を?
「治す」って何を治す?
実は、身体はどこも悪くないのかもしれません。
今流行りのコロナも、感染したというのは、身体が悪くなったのではなく、ウイルスに侵入されて身体のシステムがおかしくなったのですが、免疫機能が正常に働いていれば、邪魔者のウイルスを排除でき、機能は正常に戻ります。
痛みは修復と悪化とのせめぎあいによって慢性化したり回復したりするものです。
正常な身体に戻す(治る?)には、軽く炎症を起こさなければいけません。
炎症は、一般的には悪いことのように思われがちですが、コロナに感染して発熱することも炎症です。免疫機能の反応です。発熱しなければ免疫機能は正常ではありません。
「炎症」は身体の機能を元にもどすには必須です。
それが真実だとすると、身体の機能を元にもどすには「炎症」を起こす「刺激」を必要とするはずです。
筋力トレーニングも「炎症」を筋肉に起こさせるものです。その反応が筋力の強化ということになるのです。
「治す」という目的は、「炎症」によって身体の組織を強化することに他なりません。
「治る」「治す」というような弱気な表現ではなく、もっと前向きな表現である「強化」によって健康を取り戻すことをお勧めしたいのです。
生物学の基本である「刺激と応答」、これが治療の基本にあるのは間違いありません。