強化するには刺激が必要
ウォルフの法則
骨を刺激すると、その刺激に対応するかのように骨は強くなるといわれます。空手家が、固い物を拳でたたいていると、やがて拳は大きくなっていきます。治療的にいうと、刺激される身体の組織は、その刺激に対して強くなろうと抵抗します。
治療とは、これまでの身体とは別の身体に作りかえるつもりで行わなければならないのではないかと考えます。
身体の表面を少しくらいの刺激で変化させようとすることは難しいのです。それ相応の刺激が必要なのです。ウェイトトレーニングを例にとると、弱すぎる刺激では変化がないとは言わないけれど、効果を表すには多くの時間を要します。
反対に、効果を求めるあまり、強すぎる刺激、負荷は身体の組織を傷めてしまいます。
特に治療では適切な刺激、それも個人個人に見合った刺激を探し出さなければいけないのです。
「治療をする」ということをもっとポジティブにとらえるべきだと思っています。
これまで治療はあまりにもネガティブにとらえられていたように思うのです。
「体の弱い人」「病気」「劣っている」など、どれも前向きなイメージはありません。
ですが、からだ矯正センターでは、長年人の身体を観てきましたが、ネガティブどころか、将来起こるであろう変化に対して、どうでもいいことを先送りし、大切なことを前倒しする人格の持ち主が多いことを知っています。
メンテナンスケアを行う人は特にその傾向がみられます。多くの人がどうでもいいことに時間とお金を費やします。
自分自身の能力を衰えさせない努力に価値があることは誰もが認めるところです。治療+メンテナンスケアを行うことは価値があることなのです。頑張りましょう。