強化するといってもがむしゃらではダメ

強化するには繊細さがいる

わたしたちの身体を作っている組織は、刺激を受けると反応する性質があります。そのひとつに、刺激されると強くなるという先述したウォルフ(ウルフ)の法則があります。

これは、骨だけでなく皮膚や筋肉にも当てはまるはずです。

掌の皮膚であっても、毎日土塊を触っていると硬くなるものです。

しかし、それは皮膚の表面の傷や灰汁になどに反応しているのでしょう。

治療による刺激は、組織に対してマイナスになってはいけません。

適当に皮膚や筋肉を揉んだり押したりしていても、健康を取り戻すことはできないのです。

組織の線維の方向性や角度、強さ、圧、などを理解して刺激することが治療効果を表します。

料理で、適当に調味料を使って調理しても、おいしい料理が出来ることはありません。

調味料の量、温度、食材、時間、など多くの要素を料理は必要とします。

治療も同じように、治療の強さだけでなく、期間、体質、年齢、性質、習慣、仕事、立場、性別、環境、体型、期待、経験、まだあるかもしれません。

治すためには多くの要素を抽出しながら、仮説を立て、実践と検討を繰り返しながら治療計画を決め、さらにそこからも「本当にこれでいいのか、なにか間違っていないか、他に何が必要なのか」と常に自分を疑い、「もしかすると他に正しいことがあるのではないか」と考えて行うのが治療です。

black man lowering head sitting in front of laptop

「身体を強化する」と一言でいうのは簡単ですが、それに含まれる要素は多岐にわたります。

「刺激は繊細に!」

これが強化するには基本的な要素です。治療は適当は危険というか、無駄な時間を過ごすことになるものです。

頑張りましょう。

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