しびれは危険!
「手がしびれるんです」「足がしびれるんです」
簡単にそう言います。しびれは、通常、痛みを伴っているものですが、それが治らずに、または、治さずに持続していると「マヒ」が起こることもしばしばです。
しかし、このしびれの治療というのは意外に難しいものなのです。
以前、居酒屋さんで、近くに座っていた男女が、「腕から手にかけてしびれていて、どこへ行っても異常ないって言われていて…」と、そんな話をしていました。
「別の病院で診てもらったら?」
「そうしようと思って、MRIの予約したんだけど多分結果は同じだと思う」
暗い表情で女性の方が嘆いていました。
画像検査で「しびれ」を見つけることはできません。組織の異常を視覚的に見ることができるだけです。
その男女の会話だけで、「MRIじゃなく別の検査をしないと…」とこう思ったわけですが、当然ながら何も言えませんでした。
このように「しびれ」というのは、普段よく聞く症状なのですが、どんな検査をすれば原因がわかるのかも知られてはいません。
MRIやレントゲンなどの画像検査では、背骨んの変形などを見つけることが出来るかもしれませんが、それが「しびれ」の原因だと特定することは出来ないのです。
というのも、高齢になればなるほど背骨の変形は見つかりますが、だからといって必ず「しびれる」わけではないからです。
背骨の変性が、しびれの一因にはなるかもしれませんが主因というには根拠薄です。しびれの原因は多様です。また、その原因と治療が一致していればいいのですが、全く関係のない治療をしていても効果が上がるはずもありません。
たとえば、「あなたの背骨は変形しています。だからしびれるのです」。ここまでの説明は間違っていませんが、その後にくる、「薬だしておきましょう」と言われると「?」となりませんか?
薬で背骨の変性が治るのならいいのですが、そうではありません。
そうこうしていると、背骨の変性は進行し、神経の変性も進行することで治癒が遅れます。
「どこに行っても治らなくて…」
治らないのではなく、治す方法が間違っているのです。
余談ですが、最近感じるのが、多くの方が「治す気力少なくありませんか?」ということです。
治らない状況なのに、相変わらず治らない治療を続けている人は多くいます。もっと別の治療法を試してみたらと思うことがしばしばです。
「膝が痛くて」
と嘆いている人は多いですが、やっていることと言えば、湿布に痛み止め、マッサージをちょっと、そんなので治ると思っているのでしょうか?
「だからサプリメントも摂っているんです」
「…」
サプリメントが本気で効くのだと信じている人がいます。テレビの宣伝の見過ぎです。
「プロテインを摂ったら筋肉がつく」こう信じる人よりもたちが悪いのです。
「運動は?」と尋ねられて、「いや、プロテインで筋肉がつくって言ってた」「誰が?」「テレビ」、こんなやり取りを延々とやらなくてはならなくなります。
「筋肉なんてついてないやん」
「これからつく!続けなあかんって言ってた」
「誰が?」
「テレビで」
「もうええって」
話を元にもどしますが、
大切なのは、肩こりではなく「なぜ肩がこるのか」ということなのです。
肩こりの原因には、
「治療に行っても、なんもしてくれない」とはよく聞くのですが、治療する側から言えば「もっとやる気出して」「何で自分であかんとあきらめるの」「もっといろいろやろうよ」「そんな簡単には治らないから頑張ろう」そう思わされる患者さんはたくさんいます。
あなたがしびれで悩んでいるのなら、からだ矯正センターではしびれを専門に研究していますので、ぜひご相談ください。頑張りましょう。