若い時の苦労より老年になってからの苦労の方がきつい…

若い時は何でもできますが、それなのに、何もできないかのように気力が上がらない人も多いようです。

でも、一番大変なのは高齢になってからのつらさです。

歯を想像してもらえればわかります。

虫歯は自然治癒しません。抜けた歯は生えては来ません。歯は摩耗します。歯は汚くなります。

良くなることはありません。身体も同じです。

いくらきれいな人でも、シワは増え、髪は細く、抜け毛が増えます。白髪も増えます。皮膚はたるみ、シミも出てきます。

この反対が起こることはありません。

芸能人の方のように、植毛やかつら、美容整形、注射などで若く見せようと努力しても老化が止まったわけではありません。

もし、芸能界が、「かつら禁止」「植毛禁止」「美容整形禁止」「注射禁止」にすれば、テレビ画面に映る半分以上の人は、お爺、お婆ばかりになるはずです。

そんなことはともかく、若い時よりも高齢になってからの病気や苦悩は耐えがたいものがあります。

そうならないような努力はいくらでもあるのですが、ノーベル経済学賞受賞者のカーネマンらの指摘する「良いことは先送りし、どうでもいいことは前倒しする」という人間のつまらない本能が悪さをしてしまいます。

歯の話に戻りますが、歯のメンテナンスケアをしている人とそうでない人の差はとても大きいいものです。

病気になる確率を下げ、長寿の確率を上げ、食べることに関する幸福感を増し、認知症を防ぎます。

身体のメンテナンスも同じように、行動できる身体によって幸福感は増し、免疫機能を正常化します。

このことは、一朝一夕にできるものではなく、コツコツと当たり前のように繰り返すメンテナンスケアによって達成されます。

高齢になってからのつらさは体力だけでなく気力を奪われます。そして、どうしようもない不幸感でいっぱいになることを知っておいて下さい。

そういったことを防ぐには、出来るだけ若いうちに、健康や幸福度の上昇などの価値あることに目を向けることです。

こんな良いことなのに躊躇することも多いメンテナンスケアですが、この理由もすでに明らかにされています。

先に述べた「どうでもいいことを前倒しして、大事なことを先送りする」ということです。ただ、この話は出来の悪い人の話であって、出来る人は「良いことを前倒しし、どうでもいいことは先送りする」といわれます。

さあ、自分がどちらの人間か考えましょう。

出来る人間ですか?

出来ない側の人間ですか?

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