背骨の圧迫骨折は後が大変!
からだ矯正センターでは、背骨の圧迫骨折をした人を多くみます。
背骨の圧迫骨折を治療するのではなくて、圧迫骨折をした後、
「骨はくっついたらしいけど背中や腰、首が痛くて…」
という人たちをみるのです。
この訴えはなかなか大変で、先ず問題になるのが
①骨がもろくなっている
②うつ伏せに寝ようとすると、背中や腰が痛くて寝られない
③筋力がかなり低下しているので、動くことが困難
④治ることをあきらめかけているので治そうとする気力がない
⑤すぐに治ると思い込んでいる
これらの問題は、施術するにあたっては誰が行っても難しいのです。
骨がもろいというのは、施術に耐えられる身体にするのに時間がかかる。(最低でも2か月)
うつ伏せになれないというのは、痛みの状態はかなり悪いということでもあり、施術する方法が制限されるということでもあります。目標は「先ずうつ伏せでなられるようになること」から施術をします。
筋力は痛みがあるだけでも2割減しますが、動けないのでさらに低下します。さらに、高齢になってくると、運動していても筋力は低下しますので、運動によって筋力が戻るのに半年は必要です。
長年、痛みに曝されていると「もう治らない」とあきらめている人もいます。また、医師が「もう歳ですから」という治せない言い訳を真に受けている人もいます。
ですから、からだ矯正センターでは、長年の痛みに苦しむ人には
「治す気力はありますか?」
と尋ねます。「はい!」と言えないのなら施術はお断りしています。
施術する側のわたしは「何としてもなおす!」と覚悟を決めますが、施術を受ける側が「治らなくてもともと」くらいのモチベーションでは、前には進めないことをこれまで何度も経験しています。気力がなければ何をしていても成功しません。
「すぐに治る」という思い込みもやっかいです。これまで治らなかったのに、次の治療では「すぐ治る」という考えではうまくいきません。
「難しいことは誰がやっても難しい」
これは、過去から続く真理です。この難しいことを克服するためには時間も努力も要ります。必ず克服できるとも限りません。しかし、挑戦するしかないのです。焦ることは有害でしかありません。
圧迫骨折をした後に、腰や背中、首の痛みが取れないという人は、気力を使って克服することが必須です。
間違っても、湿布薬や痛み止め、電気治療、ストレッチ程度のことで「治る」と思い込まないでください。その程度のことで「もう治らない」なんて言っていてはダメです。
また、悪い医師は、意味もなく「レントゲン撮りましょう」というようですが、被曝するだけですからなやめましょう。(経験者談)
頑張りましょう。