カイロプラクティックが注目するところ

カイロプラクティックでの健康づくりに必須!

カイロプラクティックの施術は適当に身体をさわるわけではありません。

「痛いところはここです」

と言われて、無邪気に「あ―そうですか」と痛い部位に手がいくというのでは、何の技術も知識も必要ありません。

カイロプラクティックが注目するのは、

①運動病理学:kinesiopathology

②神経病理学:neuropathology

③筋病理学:myopathology

④組織病理学:histopathology

⑤病態生理学:pathophysiology

この5つを考えて施術計画を立てるのです。

難しそうに思えますが、学ぶことが難しいだけで、知識としては簡単です。

運動病理学は、身体の力学的な状態を考えます。関節の異常というのは、関節が動き過ぎているか、動きがなくなっているかのどちらかです。

一つの背骨には関節が二つ左右にありますが、右側が動きがなくなると、左側がそれをかばうように動き過ぎるものなのです。そのどちらも痛みにつながる確率が高いものです。

神経病理学というのは、「脳の栄養は刺激である」という考えから、たとえば、関節の動きがなくなってしまうと、関節からの運動情報が、脳へ伝わらず、脳は異常を感じます。そうすると、情報を欲しくて神経系は過敏に陥るのです。ちょうど、お腹が空きすぎると、何でもいいから口に入れたくなる感じに似ているかも知りません。

また、交感神経活動が過剰活動を起こしたり、運動神経の活動が障害を起こしてしまうこともあります。

筋病理学は、関節の動きがなくなってしまうということは、筋肉の働く機会も失われてしまうということで、筋力の弱化や萎縮、筋自体の神経活動の変化、筋緊張の増大など、正常から逸脱した状態に陥ってしまいます。

組織病理学は、血管、炎症反応、運動パターンの変化が生じます。

血管は持続的な収縮が続くと、組織への栄養不足を引き起こします。炎症反応が過敏になると回復期間に影響を与えるのです。

歪んだ動作を長く続けていると、脳はその異常を「正常」だと判断し、元に戻ることはなくなります。ちょうど、背骨が曲がってしまった状態が長いと、それに慣れてしまって治すことも治ることもなくなるようなものです。

病態生理学は、病気や障害に関する生理学的、生化学的な働きが変化してしまった状態をいいます。

例えば、交感神経の活動が亢進すると睡眠状態が変化します。また、関節の固定化は、軟骨の変性などを引き起こしますが、これは生化学的な変化と呼ばれるものです。

からだ矯正センターは、こういったことを理解して、人の身体を観察しています。患者さんの「ここが痛いんです」という訴えは、体の中ではいろんなことが起きているのです。

問診で「よく眠れますか?」と尋ねるその答えが「眠れます」「眠れません」ということから交感神経の活動を想像することが出来ます。

「関節に軟骨が出てるって言われました」という訴えには、生化学的変化が体内で生じていることを示し、どれほど症状が悪く影響しているのかも想像できるのです。

これまでの述べたことは、薬や外科手術で改善するものではありません。身体の機能を正常化することで、障害を予防したり改善したりするものなのです。

「治す」ということは、治療家だけの問題ではなく、患者さんの意欲や知識など気力の面がとても重要なのです。

頑張りましょう。

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