椎間板ヘルニアの手術を考えている人へ
手術以外の方法はないのか
わたしは、これまで多くの椎間板ヘルニアの患者さんを観てきました。それも、
「手術しないといけないと言われて…」
といった難しい椎間板ヘルニアの症状をです。そして、施術計画を達成できた人で手術した人は皆無です。
いつも思うのですが、実際は、椎間板ヘルニアで手術しないといけないと言われたからといって、必ず手術をしなくてはいけないということではないのです。
それなのに、多くの人が「手術しかない!」と決意するようです。そこがよくわかりません。
勉強が出来ないとき、勉強の方法を変えた経験はないのですか?
スポーツがうまくできないとき、やり方を変えた経験はないのですか?
人とのコミュニケーションがうまくいかないとき、やり方を変えた経験はないのですか?
多くの物事は、「出来ない」のではなく「知らない」のです。やり方を知らなければ出来るはずがありません。
子供の時に、逆上がりが苦手だった人は、運動音痴ではなく「やり方を知らない」ことの方がおおいものです。
テスト勉強にも「うまいやり方」はあります。出来る人は、それを知っています。私も教えてもらってから楽に高得点をとるようになりました。
知ってしまえば、「今まで何をしていたのだろう」とさえ思えます。
椎間板ヘルニアは手術以外でも改善させる方法はあります。ただ、情報のほとんどが「手術」であることは間違いありませんが、探せば見つかる程度にはあります。
どんなことでも方法はたくさんあるのです。
治療する者として言いたいのは「簡単に身体にメスを入れるな!」ということです。
体の内部は空気に触れてはいけない組織です。皮膚の表面の傷くらいな目立つことはありませんが、皮膚も深く傷つけると跡が残ります。盲腸の手術した人ならわかるように、内部では組織が癒着し、内部で突っ張った感覚があります。それは、元には戻りません。
医学では、「元に戻らない治療は後回し」と言われます。手術は元に戻りません。入れ墨も元に戻りません。身体の内部に侵入されるということは、本来、大変なことなのです。
ですから、椎間板ヘルニアといえども「手術は後回し」にできるように、選択肢を多く持ってください。そのことは、年齢を重ねるごとに気づくようになるはずです。
頑張りましょう。