この時期こそメンタルを強く!
メンタルが強いということ
メンタルの強さについてのイメージが大きくズレていることが気になります。
「メンタルが強い」
このイメージは、スポーツ選手の試合の時に使われる心理状態です。一般の生活では使えない心理です。
スポーツでは「緊張」や「恐怖」に対して抵抗する心の状態のことを表しています。しかし、その状態は生きていくうえでは必要のない、本能に反する心の育成だといっても言い過ぎではありません。
人前で緊張するのは「普通」です。緊張しないのは「異常」です。
人見知りというのが一般的にはありますが、そのことは異常ではなく「正常」です。もともとある本能的な心の状態です。「危険回避」「警戒」、こんなことを知らず知らずのうちに対応する心の状態なのです。馴れ馴れしい人にはこの警戒心というものをもともと持っていないか少ないようです。
人見知りの人が「慣れたら喋ることができる」「慣れたら何ともない」というは、「危険がない」「危険が去った」「警戒しなくてもよい」という判断がそう感じさせるのです。
芸能人の人が「私は人見知りなんで…」と言いますが、あれは嘘だと思います。マーケティングでしょう。
警戒心の強い人見知りの人は、不特定多数の中で堂々と演技することは難しいものです。そして、賞賛される側の人間は、そもそも自身に自身があるので、緊張されることはあっても緊張するという経験はほとんどないはずです。成功体験から知っているはずです。
こんな話ではなくて、「メンタルの強さ」のことを述べるはずでした。
この時期は、日照時間もまだまだ短く、活動が制限されます。おそらく活動するためのホルモンの分泌も多くはないはずです。
そして、なんといってもこのコロナ騒動、これが活動を余計に制限し、将来を暗くさせます。このことが、メンタルに全く影響しないという人は専門家にもいないはずです。
この時期にメンタルを強く保つためには、すくなくとも
「動じない心」「人事を尽くして天命を待つ」
この要素が不可欠です。スポーツ選手のように緊張しないで、いつものパフォーマンスをするというテーマとは全く違います。
そのメンタルの強さには、
「日頃の努力」「不断の努力」「誠実であること」「感謝心を忘れないこと」「頑張っている人もたくさんいるということを理解すること」そして、「明るい未来が必ず訪れる」
ということに目を向けることが出来るかです。そして、そのことを実践し、体験を信じることができるかです。強いメンタルの状態は健常です。健常は強さでもあります。
その反対の不健康な弱いメンタルの人の心理状態は、
「もうだめだ」「自分さえ良ければいい」「誰も助けてくれない」「明るい将来は来ない」「何をしても無駄だ」
こういったことです。なぜなら、この心理で述べていることは真実ではないからです。真実でないということは間違っているということです。間違った心の状態にあるということなのです。健常ではないのです。健常でないということは「弱い」と言い換えてもいいはずです。
メンタルの強さは、能力的な強さというよりも「現実に近い発想ができるかどうか」が重要です。
初対面の人の印象が「怖そう」「気むずかしそう」だと心が感じても、実際にそうであるとは限りません。それどころか、「怖そうに見えたけど優しかった」「気さくな人だった」ということも多々あるものです。
ですから、印象だけで悪いレッテルを貼ってしまうことは健常とはいえないのです。
健常とは、「怖そうに見えるけどやさしいかもしれない」「気難しいようにみえるけど気さくな人かもしれない」、こう考えることの方がより真実に近くなり、こう思うことは健常です。
メンタルの強さは、現実をとらえようとする心の力にかかっているように思います。
「過剰な不安」、「過剰な期待」、「過剰な思い込み」
こういったことが、メンタルを弱らせてしまうのです。
そこから生まれた世界観は、ネガティブで暗いものを創り上げるに違いありません。間違った心理状態が、何もかも非現実的な現実を生み出すことで自信を削り取っていき、反対に不安という感情を積み上げていくのです。
しかし、この弱いメンタルを作り上げるのは、性格だけで生まれるわけではなく、日照時間、ホルモンバランス、社会情勢、立場、性別、家庭環境などにも強く影響されるということを知っていなければいけません。
幅広く観察する心を持つだけでもメンタルは強くなるものです。現在の状況を把握することで、どう対処するべきかが鍛えられ、心の動揺は減少します。
からだ矯正センターは、メンタルについても長年、興味をもって取り組んできました。そこから分かっている知恵の一部を紹介してみました。心の状態を文章で表すのは難しいものです。
頑張りましょう。