首の痛みの治し方
首は頭の動きを支えている
首の痛みは首が悪いというのとはちょっと違うのです。
「右を向いたら痛い」
「左を向いたら痛い」
「上を向いたら痛い」
「下を向いたら痛い」
「横に倒したら痛い」
「何をしても痛い」
これらの痛みは全て「首が痛い」ですが、全て治療法は違います。
あなたにとっての「首が痛い」は、みんなの「首が痛い」とは違う首の痛みです。
首の痛みは、頭を支えるという大きな働きがあります。その支えるために、どこに一番負担がかかるかという部位に障害が起きます。
例えば、「首を回すと痛い」という症状であれば、その痛みは「首を回すために一番影響を受けている部位」というところに障害があるのです。
この場合でいえば、後頭部あたりの頸椎の関節です。たとえ痛みが首の付け根当たりだと言ったとしてもです。
後頭部あたりの頸椎の運動性の矯正をしなければ、頸椎の下部へ大きな負担がかかり、変性や摩耗が生じ痛みだけでなく、しびれやマヒを引き起こすことにもなります。
これまでの人生において、ほとんどの人の「痛み」の経験は、打ち身、切り傷、火傷程度です。骨折であっても、時間が自然に治してくれます。
しかし、人生経験が長くなると、そのような痛みとは違った経験をします。初体験です。その痛みが私たちを悩ますのです。
首の痛みは、首が頭を支えるという働きがある以上、常に負荷がかかっていることが原因で発生します。
ちょっとした負荷であっても壊れる蓋然性が高い部位なので、痛みの発生は、そのまま要治療ともいえるのです。
「そのうちに治るさ」
この選択は間違っています。首の痛みだけでなく
「手が上がらない」
「肘が痛い」
「手首が痛い」
「手に力が入らない」
など、首の痛み以外の痛みを経験するようになります。
首は頭を支えるために、一生使い続ける部位です。大事にしましょう。