健康は心と体の両面から
身体の健康が健康ではない
肥満体を揺らしながら「オレはどこも悪くないで!」という人がいる。
「どこかおかしいやろ?」と言うと、「いや、血液検査で何ともないと言われた」と言う。
肥満体がすでに不健康であり、血液検査で異常がないから健康だ、というのも異常だ。血液検査の結果が健康を証明するものではないからだ。
また、背中も丸くなり、膝も曲がってしまっているのに、「私は健康だ!」「だって、どこも痛くないから」、これは本当なのか。
自覚症状がないから健康だというのは大間違いである。
とはいっても、どうすることもできない。本人の自覚が決定事項だからだ。
身体はいたって元気そうに見えても、「こころがちょっと」という人もいる。「元気そうやん」と言うと、「こんなに調子悪いのに」と言う。
健康は心身両面がそろわないと健康とはいえないのだ。
身体の健康とは、病気になりにくく、治りやすい身体、動ける身体のことである。
心の健康とは、変化に対応でき、心を拡張し、他人と互恵関係を築ける心である。
簡単そうで難しく、継続的な努力がいるのが健康なのだ。