腰痛からは逃れられない!

腰痛はついてまわる

「腰痛からは逃れられない」というのは、患者さんではなく、治療するわたしの問題である。

毎日、腰痛を診る。毎日である。こんなにも腰痛は多く、解決できていないのだと思わされる。

腰痛の原因については、医学が発達したといわれる現代においても、統一した意見はない。原因がはっきりしていないということだ。

原因がはっきりしていないのということは、「治る方法」がまだあるということだ。

「歳のせいです」「変形してます」

これは原因ではないということなのだ。原因はまだわかってはいない。だからこそ、こんなにも腰痛が多いのだ。

腰痛の原因は、年齢によっても変わる。性別によっても変わる、仕事によっても変わる、生活環境によっても変わるものだ。

それに応じて治療法を変えていく。知識と経験と勘が要る。

先日、転倒した後から腰痛によって、歩くことが困難になった70代の人を診た。病院では骨折はないと判断された人だ。

この方の腰痛の原因は、転倒によって背中から腰への打撲による痛みで、身体を動かさなくなったことが引き金なったようだ。

この腰痛は、使い過ぎでも老化でもなく「転倒が原因の腰痛」だ。

動かさないでいた時間が長いことで、腰の関節に変性が始まり痛みを生じるようになったのだ。施術は、腰部の関節を動かすことを目的とする。徐々にだ。

この腰部の関節の動きを取り戻すことが出来たとき、痛みはどうかと判断する。原因と結果が一致しないと間違っているということになるからだ。

週に一回の施術を三度。毎日、エクササイズを指示した。結果、

「最近、うまく歩けるようになってきたわ」

と言ってもらえた。

このときに大切なのは、「どうですか痛みは?」と訊かないことだ。都合の良い発言を誘導しないためだ。真実が隠れてしまう。

三週間での成果としては順調だ。何とか秋までには完全復活をしてもらいたい。

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