どこへ行っても治らない人とは

治らないのは治療が足らないことが多い

最近、コロナが落ち着いてきて、行動を再開する人が増えてきたようだ。そして、からだ矯正センターには、「どこへ行っても治らない痛み」を抱えて来院される人が増えている。

「30年来の腰痛で」

「どこへ行っても治らないんです」

「20代に痛みが始まって…」といわれる60代の方。

からだ矯正センターへ来られる方は、治す気力はとても高いものがある。実費でもいいから治したいと思うからだ。

こういった治す気力の高い人はたいてい治せるものだ。そして治る。

なぜ痛みが消えないのか

「どこへ行っても治らない」という患者さんの痛みは、ほとんどが治療が不足している。特に保険診療にしか行ったことのない人はそうだ。

保険診療にはできることに限りがある。このことを患者さんは知らないのだ。膝が痛いといえば膝を治療すれば治ると思っているが、そんな所だけを治療していても治らないことが多い。

痛い部位を治療して効果があるのは「切り傷、やけど」くらいのものだ。

長年の慢性痛を治療するとなると、痛みについての知識も含め、多くのことを施さないと痛みは消えない。

人間は学校で習ったことがないことやテレビや新聞で言わなかったことに対して弱い。

けがをしてどれくらいの期間で治るかということを学校では習わない。

慢性痛は痛い部位だけでなく、中枢神経で起こることを学校で習わない。

治らないのは身体の問題だけでなく、治療が足らないということも習わないから知らないのだ。

私は「どこへ行っても治らない」という人を何十人も見たが、ほとんどが治療の不足によるものだった。最近観た患者さんの痛みもそれだ。

治すコツは、これまでに経験したことのない治療を行うことだ。効果のなかった治療を再度繰り返しても効果があるはずがない。

もし、あなたが「どこへ行っても治らない」痛みを治したいと思うなら、これまでに経験したことのない治療を試すべきだ。もしかすると、あなたの痛みを解決してくれるかもしれない。

自分から行動していかないと何も生まれないというのは真実だ。

治らない人のもう一つの特徴は、「行動が遅い」というのが挙げられる。痛みの治療を先送りして、治るはずの痛みを放置しているのだ。

問題は解決しない限り問題であり続ける。これも真実だ。

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