腰痛がなかなか治らない理由
腰痛が腰が悪いと思っていると治らない
腰痛が治らないと悩んでいる人は多いが、それにはいろいろ理由がある。
その一つは、
治療をしない、というのがある。甘く見ているのだ。腰痛の怖さは高齢になるとわかるが、それまではわからないので放置する。「腰が痛くて…」と仕事をさぼる理由にしている人もいる。
また、治療はしても、途中でやめてしまう人もいる。
長く傷めた腰痛は、そう簡単には治らない。少し良くなると無理もする。また痛くなる。職業病や姿勢変化から生じる腰痛は、身体の使い方や日頃のエクササイズも学ばないとならないのだが、そこまで到達せずに治療を放棄してしまう。
それでは治るものも治らない。
あとは、「腰痛は腰が悪い」と思い込んでいる人、こういった思い込みは治療が前進しない。腰痛が痛い部位である腰だけを触れば治るなら、誰でも治せる。悩む人などいない。
腰痛が生じるのは、背骨全体、それに関連する筋肉、神経の状態、心理状態、職業、習慣、奇形の有無、年齢、性差、体質、体型、家族歴、食生活、などなどいろんな要素が関連している。
そんな馬鹿なと思うかもしれないが、なかなか治らないというのは、治らない要素が多いということだ。
棘が刺さっていたいのは、原因は棘にある。抜けば痛みは消える、痛みに関連する要素が少ないからだ。
治りにくいには理由があるのだ。自分自身では「すぐ治る」と思い込んでいるかも知れないが、そのことも治らない理由になるものだ。というのも、「治るはずだ」という期待と思い込みは、「なかなか治らない」という現実のズレによって痛みの感度が上がるのだ。
「治るはずなのに…」というのは、治療を前進させない。インフルエンザにかかるとどれくらいで治るか考えたことがあるだろうか。4週間は要る。1週間で治ると思い込んでいると、その後に現れる不調に不安になるだろう。それが通常であっても、知らないと不安や恐怖で体調は悪くなる。
腰痛は、ぎっくり腰でうまくいけば4週間。慢性腰痛は、効果が現れるのに4週間。それからが治癒していく期間に入る。4週間過ぎると本当の勝負だ。それまではウォーミングアップみたいなものだ。
その理由は中枢神経の働きにある。そう簡単に悪くもならないが良くもならないのが中枢神経だ。ただ、うまくいくと必ず改善する。これも中枢神経の働きだ。