ストレートネックにこだわるな!
どうやってストレートネックを治す?
「病院でストレートネックと言われました」
これは首の痛みに悩む患者さんのセリフだ。真っすぐになった首を曲げることで治るということではない。
X線で見ると首が真っすぐに見えるということでしかないのだ。そんな首を引っ張たら、もっと真っすぐになるということだ。シップを貼っても真っすぐのままだ。どうすればいい?
治療はここから考えないといけないのだ。
医学の世界で、ストレートネックを治す方法が確定していると思ったら大間違いだ。治療法は状況に合わせて作っていくことが大切なのだ。
ストレートネックにりやすいのは、簡単に説明すると背骨の彎曲にある。
背中が円くなると、その姿勢を代償するために顎を突き出した姿勢をとるが、その時の首の彎曲は真っすぐにX線では見えるのだ。
背骨が真っすぐで、首も同じような真っすぐだと勘違いしている人がいるがそうではない。
治療法は円くなった背中を矯正していくことだ。正常な彎曲を回復させることに成功すれば、首の彎曲も元に戻るものだ。
もう一つは、首を傷めた時の首の状態は、動かさずに固定した姿勢をとるが、これは、X線で見ると真っすぐに見える。かばう姿勢がそうなるようだ。
首の痛みの治療を行って、治れば、その後の検査では首の彎曲は正常に戻っている。本人さんは「すごい!」と言ってくれるが、痛みが取れれば、そうなるものなのだも。
痛みを放置している人や、「わたしぃ、ストレートネックなんですぅ!」と言っている人をみるが、「早く治せ」と言いたい。
ストレートネックはやがて頸椎の変性や頚髄の圧迫へと進んでいく蓋然性が高い。そういった予防には時期がある。
手遅れになれば、結局、病院通いに時間と金を取られる。それを阻止するために今治すべきだ。