健康のための運動は難しいものだ
トレーニングは健康作りではない!
鍛えると何とかなると思っている人は多いようだ。
膝が痛いといえば、膝の周囲の筋肉を鍛えると治る、肩が痛いと肩の筋肉を鍛える、腰痛には腹筋背筋を鍛える、こんな都市伝説が長年信じられてきている。
鍛えるのは痛みを悪化させるものがほとんどだ。そんな苦しい思いをせずとも、もっと簡単に治る方法があるのにもったいないことだ。
そして、一番間違えやすいのは、痛みの原因がわからずに鍛えている人が多いということだ。
たとえば、肩の痛みの原因が「筋力低下」なら、鍛えることも少しは助けになるかもしれない。しかし、その痛みが神経の痛みならどうする?役に立たないばかりでなく、悪化させることを自らにおいて行うことになる。
痛みの原因は様々だが、原因と処置がかけ離れていると、無駄な時間と労力を費やすことになるのだ。
鍛えることが好きな人には申し訳ないが、鍛えるよりも、痛みは何が原因なのかを知ることの方が重要だ。
特に、加齢による痛みの原因は、内科的なものも含んでいる。そして、神経障害も多い。自己判断は痛みを長引かせるだけでなく、治りを遅らせることにもなる。
そんな人はたくさんいる。特徴は「おれは昔から健康だけが取り柄」「わたしはどこも悪くない」と思い込んでいる人たちだ。
鍛えると昔の自分に戻れると思っている人たちだ。それをわからせるのは「不幸」か「病気」である。いくら説明しても無駄だ。実体験でしか説得できないものだ。
しかし、普通の人はそんなことはない。きちんと原因を知って、適切な判断で、適切な処置をするものだ。
それでも、治すには出来るだけ早い方がいいのは言うまでもない。