自律神経のこと

交感神経、副交感神経にこだわりすぎるな

自律神経は生きていくうえで不可欠な働きがある。

交感神経は悪で、副交感神経は善だという考え方がいまだに信じられているようだ。

自律神経の働きを普段感じることはほとんどないのではないだろうか。

体験したければ簡単だ。ガードレールのない急な坂の細い山道を車で走ってみればよい。

おそらく恐怖と不安によって呼吸は早くなり、身体は冷たく緊張を感じるはずだ。ハンドルを持つ手は汗ばみ、言葉は少なくなり、視野は狭くなるだろう。

これが交感神経の緊張だ。緊急時にいつでも対応できる状態をつくる。

そして、山道を下って行き、道幅が広くなると、会話は戻り、周囲の景色に目が行くようになる。冷たかった皮膚は温かさを取り戻していることに気づく。

これが副交感神経の働きだ。

自律神経の働きの異常はこれが逆転したりする。肝心な時に機能していない状態である。

交感神経、副交感神経は両方の働きが必要で、どちらが良いというものではない。

日常生活では、常時、緊張に曝されることは健康上良くない。慣れればいいが、そうなるとは限らない。

身体の矯正は、こういった緊張を取り除くことにある。これが自律神経の調整である。

それに加えて、ストレスの対処方法を学ぶことが大事だ。このことは学校でも社会でも学ぶことはない。この話はまた別の機会に書くかもしれない。

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