真っすぐにするだけが能じゃない

真っすぐよりも動きの回復

次の写真を見てください。

脊柱の後弯

この状態の背骨を観た時あなたは、「真っすぐにしなくちゃ!」と思うかもしれません。

しかし、この背骨を真っすぐにしようとすると、背骨は折れてしまうかもしれません。

高齢に近づくと、骨がもろくなることは誰でも想像がつきます。背骨が円くなるということが、そもそも骨がもろくなっている状況だと考えても間違いではありません。

この背骨から生じる症状は、背骨の痛みやコリだけではなく、肋間神経の痛みも伴います。この痛みがとても厄介で、力を加えると、痛みは悪化します。背骨の関節を徐々に可動域を拡げ、目標は背骨自体の弾力性を取り戻せるかどうかです。

真っすぐにするという治療目的であれば、そのゴールにはたどり着くことはありません。

背骨は曲がっていようとも、弾力性を獲得し、日常生活が不安なく暮らせるようにすることが最も重要な治療目標になるはずです。

その目標ですら、体力的に治療に耐えられるかという心配です。

しかし、この前からも述べているように、治すのではなく「強化」です。「治す」などとおこがましいことは言いません。せめて強くしなければとこう思うわけです。

頑張りましょう。出来るだけ早くお越しくださいね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です