なぜ治療よりも予防をうるさく言うのか
「〇〇が痛くて…」
このセリフを何度聞いてきたことか。仕事だから仕方ないという意味ではなくて、痛くなるような生活を続けてきて「やっぱり」という痛みにうんざりします。
若い子が「痛くて」というのとはまた違うのです、加齢による痛みは。
勤続疲労というのがありますが、長年の蓄積された疲労は身体のどこかを壊していくものなのです。でも、そのほとんどの痛みは「予防」できるものです。
曲がってしまった背中や脚、あれなどもほぼ予防できます。
そんな姿を若いころから観ていて「ああはなりたくない」と皆が思うことでしょう。そうはならないようにとは考えないようです。予防できるのに。
虫歯で歯が抜けるまで待っているようなものです。そうはならないように、歯を磨くのではないでしょうか。それだけでは難しいと深く考える人は、「歯のメンテナンスケア」をも行います。
身体に関してはそのような発想にはならないようです。これはわたしたちの業界も悪いのです。メンテナンスケアを行う技術がないことや普及に力を入れてこなかったことにもあるでしょう。
痛みの治療よりも「予防」の方がお金をかける価値が違います。壊れることを前提とする身体です、そうなる前に防ぐことが時間とお金を節約する良い方法です。特に年齢を重ねると、どこも悪くない人はいません。
口では「どこも悪くない」という人もいますが、体力、気力、持久力、耐性、筋力、回復力、いろんな力が低下していることに目をつぶるのです。
加齢は身体を壊そうとしているのです。
頑張りましょう。