重症からの復活は難しい…

「早く治してほしい」

この気持ちはとても大切なのですが、治すには時間も必要です。今日、筋力トレーニングをしたから明日には筋力アップしているなどと考える人はほぼいないでしょうが、治療の世界にはあるのです。

何年も痛みを抱えている人にかぎって、1回や2回の施術で「まだ治らないんです」と言われることも多々あります。

体質を変えるには最低1年は必要です。6か月くらいでも変わることは変わりますが、すぐに元の悪い身体にも戻るという不安定さが残ります。安定するのに1年、これは覚悟しておきましょう。

遊んでいても、不摂生をしていても1年くらいすぐ経ちます。それなら、良いことをして1年をすごす方が有益であることは誰でもわかります。なかなか、気づいてはくれませんが…

重症化した人たちの回復の遅さは、長年、組織破壊されてきたことで障害が広範囲にわたること、障害された部位を代償することで、正常だったところも壊れていくということが理由に挙げられます。

もし、あなたが痛みや不調を訴えているのなら、出来るだけ早く治療なり何なりをするべきです。時間を損するのはあなたです。「そのうちに治る」という思い込みは、子供のころの火傷や切り傷のお話です。年齢を重ねて生じる不調は障害です。外傷とはちょっと違うのだということを覚えておきましょう。

ということで、重症化した不調は治りが悪いという話でした。頑張りましょう。