慢性痛の治療は複雑
慢性痛のメカニズムから考える治療
長年の痛みは「慢性痛」と呼ばれる。この痛みの治療は簡単ではないことは医学の研究でもわかっている。
シップを貼ったり電気を当てたくらいで治らないことがわかっている。薬の効果も期待できない。
慢性痛のメカニズムは「中枢神経」にある。脊髄や脳で起こるということだ。
身体に異常を取り残したままにしていると慢性痛は起こる。たとえばむち打ち症などはその典型的なものだ。「後遺症が…」と言われるがそうではない。治っていないのだ。その証拠に、適切な治療をすれば痛みが消えるのだ。
痛みを消去する刺激は「快感」である。今のところ快感を使うことが最も効果的な慢性痛の治療だ。
快感を身体に加えると、その刺激は脊髄から脳へと伝わり、慢性痛の感覚が徐々に消えていく。快感は身体にとって有益な刺激としなければ効果はない。それには技術が要る。
ただ単に長い期間痛いというのが慢性痛ではなく、脊髄から脳への有害な刺激入力によって神経系の環境が悪い方へと変化する。だからこそ、治すとなると慢性痛は手ごわいのである。
もしあなたが慢性痛に悩んでいるのなら、真剣に取り組まないと治らないと思う。「どこへ行っても治らない」という痛みは「慢性痛」といわれるものだ。
慢性痛を治すには複雑な知識や技術を必要とすることが多い。それだけ慢性痛はやっかいだということでもある。