偽物の坐骨神経痛2
昨日に引き続き偽物の坐骨神経痛の話です。
先日、「坐骨神経痛がひどくて…手術をすすめられているんです」
「何とかなりませんか…」
といった相談を受けました。
痛みを観察してみると、確かに痛みは強そうですが、坐骨神経痛にありがちな、ある特定の動作で痛みが増悪するといったこともないようです。痛みはずっと持続していて、激痛が走るといったこともないようでしたので、少し不安が軽くなりました。
そして、検査をしてみると、確かに椎間板ヘルニアの特徴はあるのですが、痛みを説明しているようには思えず、股関節の周囲の検査をすると、患者さんは「それです!そこが!」と言うのです。
そこは坐骨神経痛とは関係のない股関節周囲の筋肉の痛みだったのです。その部位を施術していくと痛みは急速に消えていきました。
もし、それを知らずにお医者様が手術をしていたかと思うと「ゾッと」します。痛みは何も変わらず手術というリスクだけを負ったということになるからです。
お医者様も万能ではありません。そこは責められないのです。ですから、いろんな選択肢が必要なのです。こんな話でした。