椎間板ヘルニアを手術するべき人とするべきでない人
椎間板ヘルニアがひどくなると、しびれや痛みだけでなく温度感覚や触覚、筋力が萎縮したりすることもあります。
ただ、そんな状態であっても手術せずに回復することがあります。運動麻痺はつま先を上げてかかとだけで歩けなくなったり、つま先立ちができなくなったりするものですが、それでも回復することがあります。病院では、そんな状態になれば回復しないと言われます。
ですから、「手術」という選択肢はどこにあるのでしょうか。
椎間板ヘルニアはひどくなっても自然退縮といって免疫細胞が飛び出た椎間板内の組織を食べてしまうともいわれます。ただ、このことをよく勘違いする人がいるのは、自然退縮と自然治癒を勘違いします。放っておいても自然に治るかのような印象は間違っています。
飛び出た椎間板内の組織がなくなれば、背骨と背骨の間の隙間は間違いなく狭くなります。そなると、椎間板ヘルニアとは別の症状が起きてしまうのです。
ということで、椎間板ヘルニアを手術するべき人というのは、椎間板ヘルニアを手術以外でしか治らないと思っている人は、手術するべきだということです。
よく言われるのが、「MRIで見てもヘルニアはなくならないんでしょ?」という質問があります。だから手術するというのです。
椎間板ヘルニアは、必ずしもヘルニアがあるから痛みが起きるわけではないことが研究でもわかっています。もっと多くの要因があるのです。その要因を取り除かなくては、再発は必然のこととなります。
ですから、椎間板ヘルニアは手術しないで治すことを選択してほしいのです。そして、再発の心配のない体を取り戻してもらいたいと思っています。