メンタルヘルスと幸福感
ほとんどの人が幸福感だけで満たされている人はいないでしょう。忙しければその忙しさが不快になり、何もしないでいると、その退屈さが不快になります。
若さゆえの不快はあり、老齢なりの不快もあります。それは同じではないのです。
心の健康について、学校で習うことはほとんどありません。中学の保健か何かの授業で「葛藤」についての話があり、珍しく「葛藤って何ですか?」と先生に質問した覚えがあります。そんな記憶しかないくらい心について学ぶ機会はありません。
大人になり社会人になると、学生時代とは違った様々な年代の人たちとの折り合いに苦労するのです。たまたまうまく適応できればいいのですが、たまたまうまくいかないときその記憶が自信を傷つけたりもします。ですが、それは「たまたま」だと誰も教えてはくれません。
わたしたちは何も知らないのです。学ぶこと、理性(思考)を身につけるということを大人になると学ぶ機会はないのです。
からだ矯正センターでは、大人になってからの学びを行ってメンタルヘルスに貢献します。
人間というのは、「思い込み」「期待」によって、幸か不幸かを決定する傾向にあるようです。
「思い込み」は他者との「思い込み」と軋轢を生むこともあります。
「期待」はうまくいけばいいですが、裏切られたときに心が傷つき、治癒に時間がかかることもあります。
しかし、そんなことも「たまたま」なのです。そのことを私たちは知りません。
車の運転中、後ろから急接近してくる車、そんな時、あなたはどう感じますか?
「何か文句あるの?」
「喧嘩売ってんの?」
こう思うことは普通です。思わない人はいないでしょう。しかし、本当のところは別にあるかもしれないのです。
「あなたの運転の速度が遅すぎる」
「後続車が急いでいるだけ」
「ウンコもれそう」
「身内が死にそう」
「携帯電話操作中」
こんな理由もあるはずです。あなたにもそれに似た経験が何かあるはずです。
理由を知ってしまえば、なんてことのないことが、知らないがゆえに「不快」と感じるものです。
そんな小さなことが、「不幸感」の源になることもあります。
あなたはストレス解消に何かしていますか?
その解消の仕方には問題はないですか?まさか、カラオケや食べること、酒を飲むこと、パチンコ、買い物、旅行…ではないですよね。
ストレス解消ができないものは、何度も繰り返し行うことが特徴です。パチンコにはまる人は、ストレス解消ができていないからまた行きたくなるのです。負ければまたストレスがたまります。「ストレス解消」と言いながら別のストレスを生んでいることに気づきません。
そういったストレス解消といわれるものは、本当に解消する力はありません。それらは気晴らし、暇つぶしといわれるものです。ストレス解消できるものではありません。
ストレス解消の仕方について今まで誰かに正式に教わったことはありますか?先に述べたストレス解消法はほとんどが都市伝説のようなものです。それをうのみにして余計なストレスを生んでしまうことに気づく必要がありそうです。
ストレスを解消したければ、今の環境にどう適応するべきか、今の心の状態をどう制御するべきなのかを学ぶことが、ストレス解消の一番良い方法ではないかと考えています。
一つストレスが生まれると、一つ学ぶ。その繰り返しによって、こころにも耐性がつき、うまく対処できるようになるものです。
このことが分かっている間は、こころは病的に陥いることはないでしょう。
病的な心になってしまうと、なかなかうまく改善することは難しいのです。メンタルヘルスに関心をもって、学び、頑張りましょう。